幹細胞のホーミング理論によると、傷ついた細胞からSDF-1というSOSシグナルを出し、
それを検知して損傷細胞に幹細胞が補修に向かいます。
つまり「体の弱い部分に重点的に作用する治療です」。
健康状態に問題のない成人の場合には、症状化していない未病部分に組織修復に幹細胞が向かいます。
脳に届いた場合には脳脊髄内の成長因子を増やすことが脳機能の活性につながると言われています。

心筋梗塞を発症させた実験動物に間葉系幹細胞を投与した変化。
上段(投与翌日)幹細胞が肺で一部捕捉されているが
下段(2日目)では病変部分にだけ幹細胞が集中している(ホーミング理論)

損傷部位から発せられるSDF-1シグナルを、投与された幹細胞がキャッチし、損傷部位に向かう。一気に損傷部位を直し、幹細胞自体はすぐに別の場所に向かいます。(ヒットエンドラン現象)MSC:Messenchymal Stem Cell 間葉系幹細胞

<培養幹細胞>とは
幹細胞とは分裂して自分と同じ細胞を作る(Self-renewal)能力(自己複製能)と、別の種類の細胞に分化する能力持ち、際限なく増殖できる細胞と定義されています。
当院では、培養技術力が高く安心の自己培養幹細胞が注入できます。
当院の細胞培養ラボでは生態環境に近い3D培養(最新技術)で自己幹細胞を急速培養します。
増やした自己幹細胞を増殖させて体内に注射で戻します。
自己幹細胞培養の場合は、自己細胞ですので拒否反応がないと考えられます。
ご希望があれば凍結保存も可能です。

細胞培養の様子(顕微鏡写真)

どんな効果があるの?

下の図のように赤ちゃんの時は幹細胞が多く、幹細胞が成長して体細胞に変わります。
大人になると幹細胞は年齢とともに減少し、体の体細胞の新陳代謝を補なくなります。
自己由来(自己培養)の幹細胞を補えば、細胞減少に歯止めが効くのです。
幹細胞を投与すると、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、高血圧、高血圧、高脂血症、アルツハイマー、パーキンソン病、骨粗しょう症、アトピー、リウマチ(関節痛)などの病気発症リスクの軽減が期待されます。
投与された幹細胞は体内を循環し、傷んだ組織を見つけると、幹細胞自身が活性化し修復再生します。さらに脳下垂体を刺激し、ホルモンバランスを健全化して新陳代謝のサイクルがもとどおりに代謝亢進します。
その幹細胞は自己修復し再生する能力があるので、皮膚組織に生まれ変わり自然に元に戻るという効果が期待されます。
山中教授のノーベル医学賞受賞後、「再生医療」という分野を見聞きすることも多いかと思いますが、再生医療とは「未病を防ぐ、若返る、健康な身体にする」医療のことです。
幹細胞療法とは、弱っている細胞を活性化し、毎日減っていく重要組織を増やしてくれる細胞なのです。